SPR工法
概要
SPR工法とは、下水道や排水管などの老朽化した管きょ施設を回復させ、快適な下水環境を構築する工法の1つです。
既設管の内側に硬質塩化ビニル製プロファイルの更生管を製管し、既設管と更生管の間隙に特殊裏込め材を充填。古くなった管きょを既設管・更生管 ・裏込め材が一体となった強固な複合管として蘇らせます。
特長
下水道や排水管等の工事にあたり、道路を掘り起こすことなく施工することが可能です。
非開削の工事が可能なため、土砂などの廃棄物が発生せず、下水道や排水管を汚染することがありません。
円形、矩形、馬蹄形をはじめ、排水管などの断面形状があらゆる形状の場合でも柔軟に対応が可能です。
下水が流れている状態での工事が可能なため、通水しながら施工でき、本管内の仮排水が不要です。
集中豪雨の発生時など、施工環境の急激な変化が起こった際に製管途中でも作業の中断でき、プロファイルの接続により作業を再開できます。
作業動画
施工手順
管渠内を調査し、施工の可否を決定します。
事前調査の結果に基づき、製管径の決定を行います。標準管径は既設管径に対して流量が同一となる管径を基本としています。既設管の不陸・蛇行・段差等の状況に応じて製管径を選定できます。
更生管径800mm未満は裏込め注入時の更生管の浮上り防止のため、更生管内に金属チェーンを引き込み、下水を利用もしくは給水車にて充水します。更生管径800mm以上は更生管内に支保材を設置し、浮上防止及び更生管の変形防止を行います。
本工法用に開発した裏込めモルタルを注入します。注入前に取付管用水栓を取付けます。管口はシールして裏込め注入管を設置します。
取付管口を削孔し、既設取付管と接続します。
１．取付管より仮削孔
桝より削孔機を挿入し刃先を回転させ削孔します。
２．既設管内より仕上げ
本管内部から仕上げます。
本管の管口とインバートの仕上げを行って作業終了です。